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成功舎の失敗

「錬」


成功舎も会社組織にして四半世紀になる、平成元年10月創設である。良い時もあったはずであるが、どうしても嫌な事だけが思い出してしまったり、ここ数年に及ぶ、デフレ不況や震災などの影響をまだ拭いきれないでいる。会社の構造的な改革も当然必要になってきている。様々な所で綻びが出てきている。
「錬」という字がある、鍛錬とかに使われる字である。本来は金属を鍛えて、不純物を排除し、より純粋な良質、頑丈な金属を作りだす事の意味だと言われています。錬るということである。

どんな人であれ、会社であっても初心を貫き、純真な志をもって会社経営を始めても、清濁併せて行かなくては、会社の運営が出来ない。その結果において大概が、「仕方ない」「精一杯やった」と自己弁護を繰り返しているうちに、人も会社も体内に不純物が蓄積されてしまう。それを排除、削除すればいいのだが、見て見ぬふりをしたり、不純物があること自体に違和感を抱かなくなっている。しかし、ある時にその存在があまりにも肥大化したり、重荷になる時がきっと来るはずである。

成功舎はその時期に近づいていると思う、会社全体を「錬る」作業をしなくてはならない。さもないと朽ち果ててしまう。近隣の国の災害や国家戦略においてモラルの問題が言われている。沈没する船に於いては、真っ先に逃避する船長や行方をくらますオーナなど考えられないと非難するが、事の大小は別にしても我々も変わらないような事をしてはいないだろうか?目先の金銭につられ、恩知らずのようなことをしてはいないだろうか?人が見ている事を想定して仕事や成果を露骨にアピールしてはいないだろうか?健気な人を泣かして、自分たちは笑っているのではないだろうか?

1日の聚楽に為に何日も懺悔するような会社になっていけない。すぐにでも「錬る」事を始めよう

 

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